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「なんか……元気なくない?」
少し話しただけでわかってしまうくらい…私は落ちてたらしい。
家族の反応を話すと、そんなもんじゃない?ってケロッとしてる。
「普通そうでしょ……。
大事な娘だよ?どんな奴が来たって最初はそんなもんだから……って龍友くんに言われてたんだよね…」
すぐに理解してもらおうなんて思ってないって笑う隼の声に、心が落ち着いていく。
「ってかさ…紅白見てた?」
『見たは…見た……』
なんとなく微妙な空気の中でみんなで見てたことを話すと、隼が大笑い。
「なにそれ!」
ウケるんだけど〜って言いつつ、結構気合い入れてたのになぁ〜って。
『真剣に見たんだよ?
けどね、いつもみたいにキャーキャー言えなくて…』
「え?
いつもキャーキャー言ってんの?」
それが驚きなんだけど……?って隼はクスクス笑う。
カウントダウンの音楽番組は楽しんでリアタイするって言って電話を切ると、ジェネの登場を待つ。
生放送からの生放送……
大変なはずなのに笑顔で踊ってて……やっぱプロだなぁ……。
……うん、かっこいい。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年10月12日 20時