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「ホントに行っちゃう?」
『ん……やめようか?』
「いや……行っておいで?」
…このやり取り……ここ数日で何回したかわかんない。
…大晦日。
ジェネは紅白出演で……私はこれから実家に帰る。
2〜3日会えないくらい、付き合いはじめた頃は当たり前だったのに……
ここ最近はずっとどちらかの部屋にいたから……お互いに寂しい。
隼が仕事で一晩いないとか、普通にあったし…大したことないはずなんだけど…。
「電話するね?」
『うん……。紅白、応援してる!』
「ん……ありがと!いってきます!」
いってきますのキスが……
いつもよりすごくすごく長いのは、許容範囲………。
実家のリビングでこたつにみかん…
こたつが最強過ぎて出られない。
もうすぐ紅白だなぁって家族でテレビを見て、久しぶりの団らんタイム。
「姉ちゃん、やっぱアツシって怖い?」
…弟よ……人は見た目だけじゃないんだよ?
『全然怖くないよ?
むしろ、EXILEさんの中で一番優しいかも……』
「へぇ〜」
なんて言いながらテレビを見てた弟が、おっ!って声を上げてテレビに視線を移す。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年10月12日 20時