ひまわり８ (ページ19)

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『あったかい…』

「俺はカイロですか？」

クスクス笑ったと思ったのに、すぐに頬を軽く摘んで眉間にシワを寄せた隼。

「あのさぁ……
いくらエアコン付けてても、この時期お風呂上がりにソファーでうたた寝したら風邪ひくよ？」

『ん……ごめんなさい』

「イヤ…俺に謝られましても………」

気を付けてよ？って口を尖らす隼にキスをしたら、ごまかすな！って怒りながらもニヤけてる。

「Aのピアノ……めっちゃ良かった……。
最高です…俺の彼女」

よしよしって頭を撫でてくれて、ぎゅっと抱きしめてくれる。

『あ……そうだ。
お正月なんだけど……』

「ん？」

『実家に帰って来ていいかな……？』

今日、テレビに出ることを家族に連絡してたら見てくれたみたいで、すごい褒めてくれたんだ。

毎年、お盆と正月には帰ってて……

楽しみにしてるって言われてしまって………。

「え………」

隼の動きが止まって固まって…

あぁ…とか、うぅ…とかブツブツ言ってる。

「そうだよね……。
お家の人も会いたいよね………ってかさ…泊まり？」

『…泊まり……』

「そっか………
あっ……！実家って…………どこだっけ？」

隼に話したら、少し黙った後でにっこり笑って……いいよって。