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え…?
驚いて隼の顔を見たら真っ赤で…
ジェネみんなが手を叩いて囃し立てる。
「はいはい……
隼のだそうなんで……解散するよ?」
タカヒロさんがニヤニヤしながらみんなを散らせて……
「お父さんはまだ許さないからな?」
「え……あ…頑張ります………」
そのやり取りまでしっかり見てから解散してる。
「はいはい………ごちそうさま……」
みさきさんは完全に呆れ顔で私の髪を巻いて、ゆるふわにかわいくアップにしてくれた。
「元カノが今カノをかわいくしてる今の気分は…?」
色々心配らしく……側に来て座った隼に、みさきさんが質問。
「え………」
若干青くなってる隼をケラケラ笑って、かわいくできたでしょ?って。
「うなじ………」
「あのねぇ…このキレイな背中、見せなきゃ意味ないでしょ?」
「それも隠してもらって……」
「隼………。あんた……バカなの?」
みさきさんの眉間のシワ……ヤバいですよ?
「ねぇ……私が言うのもなんだけど……
この人………大丈夫?」
『あはは……』
深いシワが刻まれたまま私を見たみさきさんに苦笑いを返すと、大きなため息。
「未練も何も全部飛んでったわ……マジで……」
小さく呟いたみさきさんは肩を竦めた。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年10月12日 20時