SHINE Another Side (ページ38)

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「ちょっとコンビニ行って来るわ…」
マネージャーに声をかけて行こうとすると、

「龍友さん…ちょっといいですか？」
って呼び止められた。

「なん？」

「あの…たぶん涼太さん、また何も食べられてなくて…それで……」

「あぁ…わかってる。なんか食べさせるから」

そう…飯を食おうとしない涼太やけど、俺が言うと少しは食べる。
他の誰でもダメで、マネージャーや他のメンバーでも言うことを聞かないから、限界が来る前には俺が動くようにしてる。

さすがに毎日食べろ食べろって言いたないし…。
無理やり食べる飯ほど、キツイもんもないやろぉし。

食べられそうなもんを少し買って、自分も飲み物を買って戻ると、涼太はブースから出てきていて、ソファーに座りながら天井をずっと見上げていた。

「涼太ぁ…ほら、どれにする？」

コンビニから買ってきたもんを並べると、いつもすいません…って力なく笑った。

「今日はもう、帰れ」

「いや…そんなのできないっす。迷惑ばっかかけて…切り替えて歌います」

「アホか。喉、潰れんで？」

「けど……」

「けどやないやろ？」

仕事に向かおうとする気持ちだけで、何とかなるもんでもないやろ…

「とりあえず、どれなら食える？一個はノルマな？何も食べないは選択肢にないからな？」

キツめに言うと、ため息を付きながらもゼリーをとって食べ始めた。