SHINE Another Side (ページ13)

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Side Ryota　１ページ13

前の恋を引きずってたあの頃、正直ホントに一生独身でいいと思ってたし、こんなにも人を好きになれるなんて、思ってもなかった。

「どハマリ」

まさにそれで、自分でも夢中になりすぎてヤバいと思った時もある。

「A」との出会いが、俺を変えてくれたんだ。

……俺たちのはじまりの物語。

Side Ryota…

久しぶりの地元での仕事終わり、幼なじみの幸大と連絡をとって合う約束を取り付けた。

「涼太さ、目立つやん？
騒がれたないし、俺んちでもええ？」

そう言われて出向いた幸大の部屋。
タクシーで向かうと、彼女の美咲ちゃんと一緒に迎い入れてくれた。

「なん？この部屋…」

段ボールが積み上がる部屋の中。

「涼太！喜べ!!
俺もついに東京進出や！これからいつでも飲めんで？」

「マジで？ホンマ迷惑やわ〜」

笑いながら乾杯し、酒がどんどん進んでいく。

「なぁ、東京進出はえぇけど、美咲ちゃんはどうするん？」

程よく酔っぱらった頃、幸大に聞くと、サラッと「連れて行くけど？」って。

「え？待って！結婚するん？」

「ん〜、それは…もうちょい先やなぁ。
美咲の親に反対されてるんよ…美咲、就職したばっかりやしなぁ」

まじか…

「それでも連れて行くんや…すげぇな…」

「まぁね～。認めてもらえるまで、頑張りますよ？

…そんな事より、お前はどぉなんだよ？」

まだ引きずってんの？って…ほっとけよ。