ひまわり４ (ページ43)

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「マジで……持っていかれなくてよかった……」

私をぎゅっと抱きしめて首筋におでこをつけると、深いため息をついてしばらく動かなくなった。

「A……」

『……ん？』

「…………お願いがあるんだけど…」

『うん…』

「ごめん………。
俺、やっぱり我慢できない…」

『え……？』

行くよって手を引かれて……速足で歩いて来たのは浴室で………

「もっかい俺が洗う」

……隼の顔は、泣き出しそうなくらいのハの字眉。

バッと全裸になった隼にあっと言う間に脱がされて、恥ずかしがる暇もないままシャワーをかけられた。

「小さい男でごめんね…」

ボディソープで全身モコモコにされ、泡だらけのまま抱きしめてくれた隼の声は苦しそう…。

腕の中で首を横に振り、背中に腕を回すと小さなため息。

「マジで……ないよな？」

『ん？』

「みっともないね…俺」

穴があったら入りたい…ってへこんでて、大きな体が小さく感じる。

シャワーで泡を流してくれて……一緒にバスタブへ入ると、膝の上で横抱きにされ、今度は私が首筋におでこをつける。