ひまわり４ (ページ5)

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指輪の内側を見たら、〝H to M〟って刻印されてて……

Ｈは隼………で、Ｍは…

ダメだ……

私、こんなにめんどくさかったっけ……。

そのまま無心で洋服を仕分けして………結局、電池がキレたみたいに途中で動けなくなって、座り込んでたところに隼が帰って来た。

「ただいま〜！A？どこ〜！？」

玄関からリビングに移動してく声に、ハッとして出ていくと、そこにいたの？って優しい笑顔。

『おかえりなさい』

「ただいま〜！

…えぇ………！すご！
めっちゃ片付いてる！」

整理整頓がうまい！って隼は喜んでくれてて…

こんなの持ってたなぁ…とか今度これ着ようとか、久しぶりに出てきた服を見て楽しそう。

「え？…どした？…A？」

隼は、私が急に後ろから抱きついたから、ものすごく狼狽えて…

そんなに寂しかったのかって笑ってる。

そのまま、廊下に出てきて……玄関に置いたままのキャリーを抱えてリビングに持ってきて……

「おぉ〜い！ホントにどした？A？」

それでも離れずに何も言わないままで抱きついてるから、最初は笑ってたけど、だんだん心配そう。

…そろそろ離れないと、変に心配かけちゃいそう。