ひまわり４ (ページ35)

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当日、会場に着くとすぐにバンドメンバーを探した。

「Aちゃん？どうしたの？」

『あ…ナオトさん！』

「迷子の小学生みたいだよ？」

クスクス笑うナオトさんに事情を話すと、さらに吹き出して笑ってる。

だって……

浦田さんは明らかに偉そうな大人の人たちといるから、側に行けず……

他に一緒にいてくれそうな人を探してキョロキョロしてたんだ。

「まぁ……確かに、このメンツの中に入るの…
はじめは緊張するよね～」

『はい………』

みんな、いいヤツばっかりだよ？って笑われたけど…

そういうのとはちょっと違うんだな…。

怖いとか…威圧感とかそういうんじゃなくて、とにかくキラキラしたオーラが眩しい。

目の前にいるナオトさんもですけど。

俺の近くにいる？って言ってくれ、お言葉に甘える事にして隣の席に座ると、白濱さんがやって来た。

「あ！Aちゃん！」

何でナオトさんの横なの？って口を尖らす。

「根明なやつは、あっちに行っとけ！」

コイツの側にいたら、絶対に盛り上がりまくって酒が進んでいくから……って警戒してくれる。