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「今日さ……グループでやってるラジオの収録があったんだけど……」
彼氏が膝に乗せたがるっていう相談内容だったらしい…ってか……すごいラジオしてるのね…ジェネさん…。
「収録した後でさ…龍友くんが調べててさ……
彼女を膝に乗せたがる男の心理とは…って。
イチャイチャしたい
癒やされたい
大好きってアピール
……あと何だったっけな………まぁ……とにかく、
全部俺の気持ちに当てはまりまして……」
クスクス笑った隼は、少しだけ体を離して私の顔を見ると、チュッてキスをした。
「Aが好きだよ?」
私の頭をよしよしって撫でながら、心配そう。
「なんか……不安な事とか他にあったりする?」
『ない…。
ごめんなさい……不安っていうか………』
「ん?何でも言って?
…あ、別れよう以外ね?嫌いもなしね?」
めちゃくちゃかっこよく言ってたのに、急にアワアワしちゃう隼が愛おしい……。
『…負けてたまるかって思ったの…』
「え?」
なにそれ…って笑う隼を見たら、やっとわかった。
何で、隼に話そうと思ったのか…。
何かあったら言ってって言われたけど……言われたからだけじゃない。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年9月9日 19時