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『美味しかった!
高級なお店は、出てくるお茶まで美味しいんだね!』
「へぇ〜そうなん?」
『うん。
あ、今日ね…隼の服を借りて着ていったんだけど…
白濱さんがすぐに気付いたよ?
…あ…佐野さんもだ』
ホントに仲がいいね?って笑うと、うえぇ〜って言いながらも嬉しそう。
『ねぇ……隼…』
「ん?何……?」
隣に座ってほしいってお願いすると、ちょっと構えてる。
『気になる事、そのままにしたくないから聞くね?』
「え……?うん…聞いて?」
『隼…さ?振られてばかりって言ったよね…?』
「うん…言ったよ?
まぁ……実際言ったのは玲於だったと思うけど……それで間違いないよ?」
それがどうかした?って……不安そう。
『洋服の部屋を整理してたらね………』
隼に説明すると、眉を寄せて……考えてる感じ。
『隼…心当たりある?』
出てきたピアスを見せると、首を横に振って不安気な顔になった。
「あの指輪はね……別れる時に返されて……
けど……その時は未練があってすぐには捨てれなくて、たぶん置いたままにしてたんだけど……」
他のに関しては、預かったとか返されたとか、覚えてないらしい。
隼には、誰のか分かるんだろうな〜って思ったけど……
そこには触れなかった。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年9月9日 19時