ひまわり４ (ページ13)

今日:45 hit、昨日:43 hit、合計:24,948 hit

163 ページ13

『捨てません』

「お願いします」

２人で顔を見合わせて笑って……私の手を取った隼。

「Aは……アクセサリー付けないよね？」

『本業以外にコンビニでバイトしなきゃいけないくらいの経済状態だったんですよ？』

おしゃれに興味がないわけじゃないけど……

アクセサリーなんて、夢のまた夢だ。

「そっか……。A、勤労少女だった…」

言った後で、少女って歳じゃないかって笑うから、一応腕を叩いておいた。

「けど、Aのセンス好きだよ？
高い物じゃなくても、清潔感あるし……高見え感あるよね？」

『そう？ありがと……
少ない枚数でいかに着回すかは、勉強してるんだ』

なんか分かるって優しく笑う隼。

「俺の服で良かったら、好きなの着ていいからね？」

『いいの？』

「当たり前じゃん…って言っても、だいぶオーバーサイズ気味になっちゃうけど…」

今まで、音楽教室を基準で服を選んできたから、スポーティなものとか、カジュアルなものとかにはなかなか手が出せなくて………

オーバーサイズのパーカーにスキニーパンツとかで出かけてみたかったんだ。

隼に話すと、俺も見たい！ってニコニコ。

「俺……なかなか貯金できなくてさ……
これで好きに買い物しろよ～ってカードあげれちゃうセレブには程遠いけど……。

Aにたくさん買ってあげれるように、貯金できる男になる！」

『いや…そこは私に貢がず貯金しよう……』

秒で突っ込んだ私に、何で？って笑う隼……。

いろいろ指導の必要ありですね…。