ひまわり４ (ページ12)

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ライブの時あるあるで、熟睡できなくて……

水でも飲もうって起きた時に…そう言えば、何かを発掘したって言わなかったなぁ〜って何気なくアクセサリーケースを覗きに行って、指輪を見つけたらしい。

「発掘したものを楽しそうに教えてくれるのが、片付けの時のお決まりだったからさ……」

『ん…』

「これかぁ………って」

『ん……』

「気にしてたでしょ…？ずっと…………」

『してた……。
前の事ってわかっててもダメだった……』

ぎゅっと抱きしめてため息をついて……ごめんって一言。

「俺が片付けられない奴でごめん…」

隼にとっては、処分したつもりの物だったらしい。

「忘れられなくて、未練があってずっと置いてたわけじゃないからね？」

整理整頓が大事だって事、はじめて実感した………」

超反省モードの隼は、驚くほど小さく感じる。

『もぉいいよ……。
私も悪い……。あの時に聞いとけば良かったの』

…そう……
気になってたのに聞かなかったから…隼にも涼太くんにも心配かけちゃった。

「ってことで、これはさよならします」

サイドボードに置いた指輪をゴミ箱にポイッと投げてからまた抱き寄せて…

今度こそ捨てられるかと思った……って、眉を思い切り下げた。