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腕の中で深呼吸して顔を上げたら、小森さんも真っ赤で……

思わずクスリと笑ってしまうと、苦笑いで口を尖らせた。


「笑わないでよ…。キャラじゃない事してる自覚はあるんだから……。

泣き止んだなら帰るよ?」


ちょっと不貞腐れたような小森さんが……
かわいい…。

顔を見合わせ、2人でクスクス笑いながら離れると、一緒に店を後にした。


タクシーで家まで送ってくれて……

ちなみに…食事代もだったけど、タクシー代も、全然出させてくれなかった。


「おやすみ」

『おやすみなさい』

笑顔で手を振る小森さんに、私も手を振る。


アパート前でタクシーを見送って…中に入って……

そのままベッドにダイブ。


どうしよう……。

失恋確定の片思いだと思ってたのに……


まさか、小森さんから告白してもらえるなんて……。


夢…じゃないのかな。

ホントに現実かな…。


明日、朝起きたら…やっぱり嘘でした〜って夢オチだったらどうしよう。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年8月23日 18時

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