ひまわり２ (ページ38)

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そんな私に引くことなく、楽しそうにクスクス笑った小森さんは、大きく深呼吸してから背すじを伸ばした。

「吊り橋効果……って知ってる？」

『……え？あ……はい』

何か、改まったと思ったら、出てきた言葉が〝吊り橋効果〟で驚いたけど…

真剣な表情の小森さんを、じっと見つめる。

「今……さ、ちょっと怖い思いしたり…嫌な思いしたりしてるでしょ…？

そんなタイミングに漬け込んで、こんな事言うの……吊り橋効果を狙ってるって思われたくなくてさ…

今まで自分にブレーキかけてきたんだけど……
もう…ちょっと我慢できなそうで………。

そんなの無視して言うね？」

「あなたが…好きです」

グラスを手に、いっきに飲み干した後……そう口にした小森さん。

『………うそ』

「嘘じゃないです。
僕の彼女になってくれませんか……？」

真剣な目………。

……けど……やっぱり現実感なくて……
つい、疑ってしまう。

……何で私なんか………。