ひまわり２ (ページ34)

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小森さんとの約束があるから、職場でなんて言われようが全然平気で…

けど、変に気を使われたくなくて、休憩室は使わなくなった。

なのに、特に用もないのに佐倉先生が周りをウロウロしてきて…
私の事を気にしてくれてる〝フリ〟をしてるようにしか見えず…正直少し鬱陶しい。

約束の土曜日になり、仕事が終わってから１度帰って用意をしようと教室を出たところで、忘れ物をしたことに気付いた。

いつも使ってる化粧ポーチ。

アパートにも一式あるけど…やっぱり取りに行こ。

１度解除した自転車の鍵を再びかけて…忘れたポーチが置いてあるはずの教室へ。

「困ってるんですよね～。僕、ホントに…」

開いたままになっていた休憩室のドアの中から聞こえてきた、佐倉先生の声。

「ずっと言い寄られてて……
しかも、金髪のチャラい彼氏もいるのに……ですよ？」

「えぇ〜？そうなのぉ？
あれじゃない？佐倉くんのお父さん、大学の教授でしょ？」

「地位とお金目当て？
……小林先生、地味だし…真面目そうな顔して、意外だね？」

「ねぇねぇ…金髪の彼氏ってさ…………」