ひまわり２ (ページ32)

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「やば…時間やん」

「あぁ～ラジオか……頑張れ〜！」

スマホを耳に当てて、少し会話して……私たちにペコリと頭を下げると…眉も下がってて……

「今日は……バイト行く？」

『あ……休みです…』

「そっか……
じゃあ……またね？」

『はい……』

その後、コーヒー代を払おうとしてたけど、テツヤさんに財布をバッグに叩き込まれ………
小森さんは何度もお礼を言ってから店を後にした。

「マスター……俺…やっちゃった？」

「てっちゃん……完璧にやっちゃった……」

小森さんが帰った後、マジか…と思い切り落ち込んだテツヤさんは、私を拝むように手を合わせ、頭を下げた。

「ごめん……邪魔しちゃって……」

『いえ…邪魔だなんて……。
楽しかったですよ？』

「いやあ………申し訳ない…」

２人の邪魔をしたと落ち込んでるけど……

『そんな関係じゃないんです…よ……？』

…残念だけど……。

「まだ……ってだけだけどね？」

「まだ……か……いいなぁ青春してんなぁ～」

マスターとテツヤさんは楽しそうに言ってるけど……

…まだも何もないよ…。

邪魔したお詫び…と、私のコーヒー代もテツヤさんが払ってくれ、私も何度もお礼を言ってから1人でカフェを後にした。