ひまわり２ (ページ27)

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私の事なんだけど……正直まだ現実味がなくて……

夢の中にいるみたいにふわふわする。

「タカヒロ？若い女の子が入るんだから、下ネタ気を付けろよ？」

よろしく…と握手を求められて手を出すけど…
いきなりそんな言葉が飛んできて…吹き出しそう…

いや…実際に吹き出してしまった。

「笑いすぎ！」

『すみません…』

ニコニコ笑うタカヒロさんに言われてしまい、ペコリと頭を下げて謝るけど……

「まっ、下ネタにも、メンバーにも、ちょっとずつ慣れて？」

優しく微笑む笑顔に、胸がポカポカして…緊張が少し解れた。

休憩時間になり、バンドメンバーの方と一緒に会議室を出る。

「この事務所…迷子になりそうだから、気を付けてね？」

「ちなみに、僕は時々、今何階にいるんだっけ？ってなるよ？」

笑いながら歩く皆さんについて歩いていたら……

「え？小林さん…？」

聞き覚えのある声に振り返ると…やっぱり……

『お疲れさまです…』

…小森さんだ……。