ひまわり２ (ページ24)

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数日後、音楽教室には退職願を提出した。

実際に辞めるのは、数ヶ月先だけど…あっと言う間に噂は講師の間を駆け巡った。

「新しい夢ができたって言ったらしいよ？」

「ストリートピアノ弾いてたじゃん？
ユーチューバーにでもなるんじゃない？」

「コンビニでもバイトしてたんでしょ？
余計暮らして行けないでしょ！」

元々そんな仲良くはなかったけど……下品な笑い方に嫌気がさす。

「小林先生？大丈夫？」

休憩室に入ろうとしてそんな会話が聞こえたから、入らずに様子見ていた私を、側を通った佐倉先生が心配してくれたけど……

目は笑ってるんだもん………絶対に本心は違うはず……。

あれから……夜、コンビニの近くで会う事はなくて……
ホントにたまたまあの辺にいただけだったのか……とも思うけど……
安心はできない。

「あ…そうだ……。
あの人……彼氏？」

まわれ右して、休憩室から離れようとして……
佐倉先生の声で足を止める。