ひまわり２ (ページ22)

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「そっか……」

『ごめんなさい……巻き込んじゃって……』

何かあったら困るから、１人で大丈夫だと伝えるけど……

「何かあったら困るから…一緒にいるんだけど？」

そんな風に言われて、安心感からか涙が溢れそうになるのを隠すように俯くと、急に山手線ゲームをしようと言い出した。

「お菓子の名前ね？きのこの山……はい」

『え？………あぁ……じゃ、たけのこの里』

「ずるっ！じゃあねぇ～
…………
あ……やっと笑ってくれた。良かった………」

フフッて優しく笑う小森さんと目を合わせて笑うと、にっこり笑顔……。

私が一目惚れした…ひまわりみたいな笑顔。

「…あいつ、帰ったみたい」

アパートの近くまで来て振り返ると、もう佐倉先生の姿は見えなくて……

諦めてくれたらいいけどって困ったように笑ってから、小森さんはスマホアプリでタクシーを呼んだ。

『ホントに……ありがとうございました』

「大丈夫？もう平気？」

あの時、ホラー映画のように私の顔が青くなったらしく……タクシーが着いてからも気にかけてくれる。