ひまわり２ (ページ21)

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「大丈夫？」

『え？』

勢いよく顔を上げたら、困ったように笑う小森さんの顔が近くにあって…
また勢いよく俯く。

「ちょっと……その逸らし方は傷つくな……」

『いや…違う！』

また慌てて顔を上げたら笑ってて…少し眉を下げた。

「なんかごめんね？いきなり名前で呼んだり……手をつないだり……。
小林さん…めっちゃ青ざめてたし……
その………ちょっとだけの涼太くんから聞いてたんだ…あの人の事でしょ…？」

『あの……嬉しかったです……
小森さんに助けてもらえて……』

にっこり笑ってから、私の頭に乗せた手をハンドルに戻した小森さんだけど…
優しい笑顔が一転、また眉を思い切り下げた。

「残念なお知らせ……していい？」

『え……もしかして……』

「はい……そのもしかして…だと……思う。
俺……めっちゃ睨まれてます。
まだこっち見てる……」

腕に手を回すように言われ、その通りにしながら並んで歩く。

「どうする？家、帰って大丈夫？」

心配そうな小森さんだけど……

『住所は……知っててもおかしくないので…。
同僚…だから今更………だと思います…』

住所とか、見ようと思えば簡単に見れるはずだもん……。