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「小森くんも顔、赤かったよ?」
マスターに言われて目を丸くすると、青春だとクスクス笑われた。
そんな事……あり得ないよ……。
何もなくても連絡していい?って言ってくれたけど……
小森さんからは、あの日以来連絡はなくて……。
その気があるなら……連絡くれるでしょ………?
コンビニに向かい、着替えてレジに立つ前に、小森さんにコーヒー代のお礼を送ったけど……ラジオのオンエア中で既読にはならなかった。
…返事…くれるかな。
気になって、期待と共に時々スマホを確認して…
何回目かに小森さんから届いてたメッセージ。
[どういたしまして〜!]
…一言……か…。
やっぱり……その気なんてなさそうです。
「あ……もう帰るの?」
今夜は小森さん来ないなぁ……って思ってたら、バイト終わりにコンビニを出て、自転車に手をかけたところで声をかけられた。
「今日の反省会……長かったもんな……」
そう呟いた小森さんは、眉を下げた。
『お疲れさまです』
「ありがと…。
あのさ……いや、うん…おやすみなさい」
『おやすみなさい』
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作者名:ひな | 作成日時:2023年8月23日 18時