ひまわり２ (ページ2)

今日:22 hit、昨日:29 hit、合計:24,168 hit

52 ページ2

『実はさ………』

音楽教室の話をすると、思い切り眉を寄せたあゆみが自分の肩を抱くように身を縮める。

「えぇ〜、こわ………。気をつけなよ？」

そう言って私の背中を撫でたあと、携帯しやすい防犯グッズを調べてくれる。

「これとか……どう？
催涙スプレーと……」

そんな話をしてたタイミングで自動ドアが開き、小森さんが入って来た。

「いらっしゃいませ～」

『いらっしゃいませ、こんばんは～』

２人で挨拶すると、少しビクッとなった小森さんは苦笑いしながら肩を竦めた。
いつもより、声が大きかったから……驚かせてしまったみたい。

「なんか…今日、賑やかだね…？」

レジカウンターにサラダとヨーグルトを置いた小森さんは、はにかんだように笑ってる。

『深夜テンションなのかもしれないです』

笑顔でレジを通し、金額を伝えて……

『あ！昨日はごちそうさまでした……！』

…危ない…！
いろいろあって大事なお礼を忘れるとこだった。