ひまわり (ページ43)

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「小林さん、EXILEのバンドで…キーボード弾く気ある？」

『……え？』

いきなりの展開に、頭が働かない…。

『EXILEって……あのEXILEさん？』

思わず涼太くんの顔を見ると、優しい顔で笑ってくれる。

「あのEXILE以外にどのEXILEがあるか知らんけど……
キーボード弾いてた人が別なアーティストに付くことになって…代わりを探してたんだって…」

「小林さんの事、清水先生にも話聞いた……。
君は、どこに出しても恥ずかしくないって……先生も期待してたよ？」

「興味があるようなら、オーディションを受けてみませんか？」

一緒に来てた中に、EXILEのスタッフさんもいて…
１枚の紙を渡される。

「この前の話だと、教室的に兼業は難しいでしょ？
契約とか、収入の事も含めて……すぐに返答はできないとは思うんだけど……」

涼太くんの声に顔を上げると、少し心配そうだけど……

「チャンスであることは間違いないと思う」

そうハッキリ言われて、私も頷く。

『少しだけ……考えさせて頂いていいですか？』

「もちろん。
小林さんの返事をもらうまでは、他の人に声はかけないつもりだから…」

竹下さんの話に、涼太くんも笑顔に。