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「それさ…ヤバない?ヤバいですよね?」
涼太くんはバンドメンバーの竹下さんとスタッフさんに同意を求め…
「だいぶヤバいと思うよ?」
竹下さんもスタッフさんもウンウン頷いて難しい顔してる……。
『正直、かなり怖かったです……。
同僚だし…無下にもできないですし…』
「まぁ……そうだよね……。
けどまぁ…顔も素性もハッキリしてるから、いきなりおかしな事もできないと思うよ?」
スタッフさんに言われて、それもそうかと一息つくと、竹下さんも腕を組んで頷いた。
「…身の回りとか、気をつけなよ?」
涼太くんに言われて返事をすると、ドリンクメニューを渡され、注文してもらう。
とりあえず乾杯と、グラスの酎ハイに口をつけると、驚くほど大きなため息が出た。
「おいおい…ホント、大丈夫?
魂出てきたでしょ……今…」
『自分でもびっくりした!』
隣に座る涼太くんと一緒にクスクス笑うと、落ちてた気持ちが少しだけ上がっていくのがわかる。
「それで……なんだけどね?
今日、来てもらったのは……」
竹下さんから私に話があるとのことで、涼太くんが間に入ってくれたらしい。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年8月8日 23時