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……え?
…佐倉先生?


少し離れた改札近くに、佐倉先生を見つけ…
キョロキョロと辺りを見てる姿に、背すじがゾクッとする…。


…待ち伏せ?……まさか…ね…。


どうしよう……。
あんなとこにいたら、会わずに改札を通ることなんてできないよ……。


気付かなかったフリでスマホを手にしたまま改札に向かおうとすると、やっぱり目が合ってしまった。


「あれ?小林先生……偶然だね?ラッキー」


…ラッキーって…………
やっぱり、待ち伏せされてた…?


『お疲れさまです……。
佐倉先生、電車通勤でした?』

「違うよ?」


ニコニコしながら隣に並び、一緒に改札を通り抜けて同じホームに立つ。


「どこまで行くの?」

『あ……えっと……』


思わず言い淀んでしまうと、佐倉先生は隣でクスリと笑う。


「あれ?僕、警戒されちゃってる?」

『いや………そんな事ないですけど…』


…ホントはそんな事ありますけどね………。


手に持ってたスマホがバイブして、タップして開くと涼太くんからのLINE……。

気を付けて来てって内容だったんだけど……思わず助けを求めてしまった。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年8月8日 23時

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