ひまわり (ページ34)

今日:59 hit、昨日:44 hit、合計:26,863 hit

34 ページ34

そろそろ、小森さんのラジオの仕事が終わる時間で……

失恋確定の片思い…とはいえ、今夜は来てくれるかな…って期待しながらレジに立つ。

せめて、顔くらい見たいもん…。

『いらっしゃいませ、こんばんは～』

コンビニの自動ドアが開き、反射的に声をかける。

『へ……？！』

入店してきたのは涼太くんで……思わず変な声が出た。

「Aちゃんお疲れ〜！」

「え？涼太くん……知り合いなの………？」

笑顔の涼太くんの後ろから入って来た小森さんは、動揺して思い切りあたふたしてる。

『お疲れさまです……』

声を出して挨拶したものの、たぶん私も挙動不審。

「俺の友だち！ね？」

『あ……ハイ………』

ニコニコ笑顔の涼太くんと、目を丸くして私たちを見比べる小森さんとの空気感の違いと言ったら……。

「隼、常連なんだって？
うちの隼がいつもお世話になってまぁ〜す！」

「ちょっと……涼太くん……？どういうこと？」

困惑してる小森さんをほっといて、レジにヨーグルトを持ってきた涼太くん。

「今日さ、隼のラジオにゲストで出たんだ～。
ほら、隼……早く選んで持ってきなよ」

「え？あぁ……うん。ちょっと待って」