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表面上、応援してくれる人もいるけど……

………自分の実力わかってんの?………


何度そんな陰口を叩かれたか……。


なのに、片寄さんの目は真剣で、からかったりする要素が1ミリもない。


「ん?……何、その顔……」

クスクス笑う片寄さんに、いつものみんなの反応を話すと、ちょっと不満そうに口を尖らす。


「なにそれ……。
その辺の薄っぺらい人間と一緒にしないでよ」


自分も夢を追ってる側の人間だから、絶対にバカにしたりしないって話してくれる。


「自分自身もまだまだ夢を追ってるし、いつかは夢を見せる側になりたいんだよね……」

まっすぐな視線は力強くて……強い意思を感じる。



『……ありがとうございます………』

「え?」

『なんか……頑張ろうって思えたから……』

「ん……いいね!
お互いに頑張ろ?」



そこから少し話して、片寄さんは仕事の時間になって帰って行って……

私も先生のスタジオを後にした。

もちろん、高級チョコレートと、片寄さんからのケーキを頂いて……。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年8月8日 23時

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