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「ごめんね〜。涼太、眩しいでしょ?
これで平常運転だから……世の女の子達は大変よ」
『や……ホントに。
先生が王子って言うの、よくわかります………。
LDHさんにも……王子さまがいるんですね……』
少しだけ苦笑いで片寄さんを振り返ると、片寄さんも苦笑い。
…あ……まずい事言ったかな………。
「あぁ……ごめん、ごめん。
気にしてないよ?
ネタみたいなもんなんだよ……王子ネタ」
「涼太んとこの事務所は、ごつい人多いからね〜」
片寄さんも先生もケラケラ笑うと、以前は異色って言われたけど、今は多種多様なんだと笑って話してくれた。
「せっかくだから一曲リクエストしていい?」
片寄さんは優しく微笑むと、最近ラジオで聞いたという、ドラマの挿入歌をリクエストした。
「あ、作曲した彼、お友達よ?」
先生と片寄さんが話す中、持ってきた荷物からタブレット端末を出すと、スコアを表示した。
以前、弾いた事があったから。
「マジか……かっけぇ…」
「でしょ〜?」
曲が終わると同時に呟いた片寄さんに、なぜかドヤ顔でリアクションする先生がおかしくて笑ってると、片寄さんがピアノの側に立った。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年8月8日 23時