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『若者って……』

不機嫌そうな顔の涼太くんに軽くツッコミを入れると、

「そいつ、俺より下らしいよ?」

って肩をすくめる。

亜嵐くんが聞いてもないのにいろんな情報を教えてくれたんだって。


「どうします?姫……」

『どうもこうも……私の王子さまは一人だからな…』


髪を撫でながら「王子ちゃうし」って優しい声でブツブツ言う涼太くんに、『姫ちゃうし』っておでこをグリグリする。

「こら、やめなさい」

おでこが赤くなるやろ?って手のひらでおでこを制すると、全身で体重をかけてもたれてきた。

「あぁ……無理ぃ」

呻く涼太くんに、『ん?』って聞くと

「他の誰かにとられるとか……無理やわぁ」

って。


『だから…』

「わかってるよ?
わかってる………
Aの気持ちはちゃんとわかってる。
信じてるし……どこにもやらんし」

けど、時々ものすごく不安になるんだって……。


『私も無理だなぁ』

「やろ?無理やねん」

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作者名:ひな | 作成日時:2023年7月2日 17時

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