Someday My Prince Will Come（15） (ページ45)

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周りも、なんか変な雰囲気になってるし……
懇親会でこんな事してたらまずいのかな。

ノリが悪い？
空気悪くなってる？
社交辞令も乗りよく返せないのって……呆れられてるかな………。
イヤだけど………
ちょっとは乗った方がいいのかな…。

一人でぐるぐる考えていたそんな時、遠くでヒロさんの声がした。

「オイ、片寄！お前のお姫さま……困ってんぞ？」

『え？……』

背を向けてた会場を振り返って見ると、遅れて来たジェネさん達が、ヒロさんはじめ、上層部の皆さんに挨拶してたみたいで……涼太くんと目が合った。

涼太くんは鋭い目でこっちを見てたのに、メンバーみんなに……というか、えらそうな方々にも声をかけられて、苦笑いに変わった。

「ほら、挨拶はいいから行って来い！」

そんな言葉が聞こえた後で、ペコペコ頭を下げた後、私に向かって歩いて来る。

「王子！……走れよ！！」
「王子！白い馬乗るか！？」
「俺の女に手を出すな！ってやってこい！」

明らかにおもしろがってる皆さんからの言葉を背に受けて……だんだんと肩が下がってきてる。

世界くんも大樹くんも……というか、まわりにいるみんながニヤニヤ笑って様子を伺ってて…

注目度マックス……。

「あの………その子…俺のなんで
困らせないでもらっていいですか？」

涼太くんは笑顔だけど…目が笑ってない………。