Someday My Prince Will Come（15） (ページ44)

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『お疲れさまです』

一応挨拶してから、また世界くんの方を向くと

「一緒に飲みません？」

って横に並んできた。

「ごめんね？今、俺らと話してるから」

大樹くんが笑顔で言ってくれるけど、

「俺もAちゃんと飲みたいんですよね〜」

って………いつからその呼び方？

「Aちゃん………こいつに名前呼び、許可したの？」

ユルユルだった世界くんの眉間にシワが寄って、静かに怒るモード。

こうなった世界くん、冷静過ぎて怖いんだよね……。

『いや………たぶん……許可して…ない………です』

ドギマギしてしまい、カタコトになったのはご愛嬌。

「許可……か。なんかよくわからないけど……
じゃあ、許可して？」

笑顔の杉下さんはまわりを見ずに、私だけ見てる。
ヘラヘラしてる感じなのに目は据わってて…
ちょっと怖い…。

『ごめんなさい……
私、勝手に距離感縮めてくる人、苦手なので………』

ペコリと頭を下げるけど

「こうでもしないと視界に入れてもらえないでしょ？」

って笑顔。

もぉ………どうしよう……。