Someday My Prince Will Come（15） (ページ31)

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「片寄……全開だな」

「いやいや、こんくらい…まだまだですよ？
なぁ？」

ニコニコ笑う涼太くんに顔を覗き込まれて、顔が熱くなる。

「真っ赤！」

皆さんに笑われて、涼太くんの背中をパシッと叩くと「ごめん！」って言いながらも、さらに笑ってる。

「本気出すって言ったやん？」

２人でリハ室に入って疑問を口にすると、ドヤ顔の涼太くん。

「さすがに外部の人の前じゃできないけど……先輩方とかスタッフさんならって思って」

けど、すぐに心配そうな顔……

「嫌だった？」

『まさか！嫌じゃないよ？……ただ…』

「ただ？」

『……大丈夫なのかなぁって思っただけ』

私の言葉に笑顔になると、頭を撫でてくれる。

「心配してくれるん？」

『当たり前でしょ？』

大丈夫だって言い切る涼太くんの言葉を信じるしかないけど……