Someday My Prince Will Come（15） (ページ21)

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『やり過ぎ………』

上がり切った呼吸はなかなか戻らない。

『私……一般的な女性の平均より体力ない自信あるよ？』

ベッドの上で、散々翻弄され……気怠いなんてものじゃ済まされないくらい…
正直、顔を上げるのも億劫だし、指先一つも動かしたくない。

「ごめん…」

謝ってはいるけど、ホントはそんな気ありませんってイタズラな笑顔で

「Aがかわいいのが悪い」

って完全に開き直る涼太くん。

「嫌だった？」

『嫌じゃないけど……』

「嫌じゃないんや……」

ニヤリとイジワルに笑う顔もかっこいいって………。

『もぉ………スペックの違いを考えて！』

私は不服申立て中なのに、ニコニコ嬉しそうな笑顔で髪を撫でながら、時折頬や髪にキスをする甘々王子は

「スペックて……」

って吹き出した。

『涼太くんはハイスペックなんだから……』

「そんな事ないと思うけど？」

俺なんて標準ってクスクス笑う。