Someday My Prince Will Come（15） (ページ15)

今日:5 hit、昨日:59 hit、合計:21,162 hit

715 ページ15

『お疲れさまでした。………お先に失礼します』

ふぅとため息をつき、何もなかったかのように挨拶をしてから丁寧に頭を下げる。

「へ？」

完全に外面モードで挨拶してその場を立ち去る私に、杉下さんは戸惑っていたけど、もう完全に無視。

『何なんだろ……ホントに』

「だな……」

事務所からタクシーに乗り込んですぐに呟くと、世界くんは苦笑い。

正直笑えないよ。

『あの人、宇宙人なのかな……。
ジェネの宇宙人は、あんな優しくていい人なのに』

大輔くんのバーのカウンターに、２人で並んで座って裏メニューを出してもらう。

食べながらもグチが止まらない……。

「宇宙にもいろんな星があるからなぁ………」

世界くんは面倒がらずにグチを聞いてくれてるけどろ…手にはスマホ。