今日:8 hit、昨日:12 hit、合計:21,106 hit
小|中|大
714 ページ14
「兄貴みたいなもんだかんな」
そう言って私の頭を掴むと、杉下さんをチラッと見ると
「だからさ、俺の前でこの子に手を出すとか……
やめてくれる?」
少し低くなった声に、杉下さんも表情を変えたけど
「まだ手は出してないですよ?」
って不貞腐れてる。
「まだって……出すつもりだったの?」
さすがに苦笑いの世界くんに
「あわよくば」
って笑顔になった杉下さん。
「すごいね……」
もう呆れるしかないって表情の世界くんに無言で頷いて、
『あわよくば……とか、絶対に無いので』
と杉下さんを見つめる。
「うわ……怒った顔もかわいい………」
そう呟いた杉下さんには心底呆れたけど……
どんなに笑顔を向けられても、かわいいと言われても、心一つ動かない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
176人がお気に入り
176人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひな | 作成日時:2023年7月2日 17時