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「ねぇ…この中にあるもの売ったら……ちょっとはお金になるんじゃない?」

お店を出たばかりで、片肩にかけてたリュックを取られ、慌てて取り返そうとするけど

「ねぇ……何入ってんの?重たっ!」

ポイッと投げられ、慌てて拾おうと手を伸ばしたところを押され……

気付いたら………


見たことない天井が目の前に…………。




「A!」

『……え?………お兄ちゃん……?』


「もぉ……マジで………。
俺の寿命を縮めるんじゃないよ……」

ドカッと横のイスに座るお兄ちゃんを見て、ようやく状況を理解した……。

ここ……病院か…。



『私…轢かれた……?』

……なんか記憶が曖昧だ…。
体はあまり痛くないけど………。

「轢かれる寸前…っつうか、コケたみたいよ?」

押されて車の前に飛び出して、当たる前に停まってくれたみたいだけど………
転んで頭を打ったらしい。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年5月24日 8時

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