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『ん………だよね……』

あ…そういえば……


『ねぇ…お兄ちゃん、私のリュック………』

「あぁ〜、パソコンだろ?無事だよ?良かったな?」

かさばるけど、衝撃吸収素材のケースに入れたおかげかな……。


「取りあえず、高橋さんって人にはすぐに連絡な?」

お兄ちゃんに言われ、病院を出てすぐに事務所に電話をかけると

「俺の寿命を縮めるな!」

って本日2回目………。


『すみません………』

謝る私の言葉に被せるように

「体は?大丈夫なのか?」

って大きな声で聞く高橋さん。

お兄ちゃんに聞いた通りに体の状態を伝えると、

「明日……病院行ってから事務所来れるか?」

って。

明日することを簡単に話をして電話を切ると、タクシー乗り場に向かってゆっくり歩く。


「被害届、出すらしいな…?」

お兄ちゃんは、「立派な犯罪だ…」って厳しい顔。

さすがにもう、なかった事に……では済まされないって、上の判断らしい。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年5月24日 8時

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