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『行かないで!って言ったら…行かない?』

「ん………。行く………よなぁ」

『ほら……』

「いや、けどね?」

まだまだ納得はできないらしく………
眉は下がりっぱなし。


『寂しいし……平気じゃないけどさ………。
大丈夫って言わせてよ。

強がりじゃなくて……そこでわがままを言う人間にはなりたくないんだ…』

私が言うと、すごく真剣な顔で見つめ、次の言葉を待っててくれてる。


『たぶん、絶対に会いたくなるし……、もしかしたら泣いちゃうかもしれないけどさ………』

涼太くんに笑いかけると、

「ん……わかった……。ありがとな……?
まだもうちょい先やけど…頑張ろうな?一緒に……」

そう言って微笑んで、髪を撫でる。


『明日の夜も……起きて待ってていい?』

「うん。風邪ひかんようにしてや?」

優しい笑顔でそう言って、「明日……朝早いから頼んだ………」って大あくび。

『頼まれた』って返した時には、もう寝息が聞こえてた。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年5月24日 8時

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