今日:8 hit、昨日:27 hit、合計:23,337 hit
小|中|大
638 ページ38
『行かないで!って言ったら…行かない?』
「ん………。行く………よなぁ」
『ほら……』
「いや、けどね?」
まだまだ納得はできないらしく………
眉は下がりっぱなし。
『寂しいし……平気じゃないけどさ………。
大丈夫って言わせてよ。
強がりじゃなくて……そこでわがままを言う人間にはなりたくないんだ…』
私が言うと、すごく真剣な顔で見つめ、次の言葉を待っててくれてる。
『たぶん、絶対に会いたくなるし……、もしかしたら泣いちゃうかもしれないけどさ………』
涼太くんに笑いかけると、
「ん……わかった……。ありがとな……?
まだもうちょい先やけど…頑張ろうな?一緒に……」
そう言って微笑んで、髪を撫でる。
『明日の夜も……起きて待ってていい?』
「うん。風邪ひかんようにしてや?」
優しい笑顔でそう言って、「明日……朝早いから頼んだ………」って大あくび。
『頼まれた』って返した時には、もう寝息が聞こえてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
146人がお気に入り
146人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひな | 作成日時:2023年5月24日 8時