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『帰ってきたら、いっぱい甘えるから……頑張って仕事して帰ってきて?
大丈夫……じゃないけど……大丈夫』


「頑固やなぁ」

大きくため息をついた後で、「まぁ……こないだ俺も同じようなことしたもんな…?」って呟いた。


「ホントに…大丈夫?」

『大丈夫。声聞いたら、元気になってきたし』

「ん……わかった。
なら……また電話するな?」


絶対にまだ心配してるけど……
何も言わないでいてくれる。

切り際に「大好きだよ…」って言ってくれ、なんかそれだけでパワーもらった単純な私。


タクシーを呼んで急いで乗り込むと、ピコンって鳴った通知音。

開いてみたら、隼くんと亜嵐くんの全力変顔で……

声に出して吹き出しそうになるのを、なんとか回避。


イヤ……タクシーの運転手さん、明らかにヤバい人乗せたかもって顔した…。

私が少しでも怖がらずにいれるように送ってくれたんだろうけど……軽く不審者扱い。

これは……抗議案件ですよ…?

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作者名:ひな | 作成日時:2023年5月9日 23時

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