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「今日、隼と食べたケーキだけ?」
これでもかって眉を下げる涼太くんに『朝も食べたよ?』って言うけど……
もちろん納得はしてくれない。
……当たり前か。
ソファーから降りて涼太くんの背中にくっつくと、「オイオイ……」って慌ててソファーからブランケットを引っ張るから、大人しくそれに包まる。
しばらく無言で食べ続ける涼太くんの背中にくっついてたら
「なぁ………俺には何も言わないつもり?」
って。
『話すタイミングなかったじゃん……』
背中におでこをつけて言うと、
「そうやけど……」
って言いながらもぐもぐしてる。
ふぅ〜って大きく息を吐いた後で
「俺から……離れたくなった?」
って抑揚のない声。
『何が……?』
「なんか……心ここにあらずって感じやったやん?」
『それは………』
「隼も彼女と別れたし……隼のとこ行く?
写真もあることだし…どうせなら噂をホントにしちゃえば?」
私を振り返りもせず…淡々と………
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作者名:ひな | 作成日時:2023年5月9日 23時