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「え…?イチャイチャしてねぇだろ…?」
「してますって!ねぇ、大樹くん!」
「え……、あ、はい。してます」
「これ…イチャイチャなの?」
二人に言われて眉を下げた世界くんだけど……
『イチャイチャ…ではないよね………?』
「だよな?」
って普通に揚げ物を食べて「んまい!」って笑う世界くんに、
『ちっちゃい頃からこんなだから……世界くんとはこれが当たり前なんだけど……ねぇ?』
って言うと、うんうんって口いっぱいに唐揚げを入れてもぐもぐしてる。
「彼氏彼女っていうより……もう、夫婦みたいっす」
って言う瀬口さんに、
「夫婦ではないけど……
家族みたいなもんだからな〜」
って苦笑いで返すと、
「そこに、恋愛感情は入ったりしないんですか?」
って、真面目な顔の佐藤さん。
「ん?………うん、ない」
世界くんはチラッと私を見て、一瞬気を使いかけたけど…そう言い切った。
『だそうです』
…初恋は世界くんだけど………
それも、恋なのかと言われたら…ちょっとわかんない私の初恋相手。
肩をすくめながら言うと
「だってさ…Aちゃんを抱けないもん」
って………。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年1月27日 21時