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『そう……ですか………』
…まぁ、本音は言ってくれないよね………。
「あ!疑ってるやろ?
ホンマやで?
涼太さぁ〜、付き合ってる子おっても、僕らに紹介しようとしたことないねんなぁ。
隼が嬉しそうに話したり、人見知りな玲於があっと言う間に仲良くなったのとか聞いてたら、悪い子じゃないのはわかるし……
僕も見る目はあると思うし?」
そう言ってニヤリと笑うと、
「合格かどうかじゃなくて、ホンマに興味あんねん。
相方やけど、弟みたいなもんやからさ……」
大事な弟が笑ってたら嬉しいからって。
『兄さん………』
ちょっと感動して呟くと、「兄さんて………」って、手を叩いて大笑い。
そんな中着いた次の物件。
なぜかタクシー組が先に着いてて、私達が大笑いしながら降りてきたのを不思議そうに見てる。
「なんで裕太くん達が先に着いてんの?」
笑いがおさまらないまま聞いた龍友くんに、タクシーのドライバーさんがすごかった!って繰り返す裕太くん。
「すごいって何がすごかったんか、さっぱり伝わらんやん!」
「そんな事より、なんかめっちゃ仲良くなってんじゃん!」
焦り気味な隼くんに、ニヤリと笑う龍友くんが
「お兄さんポジション頂きました〜」
って。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年1月27日 21時