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「最近の隼は、世界さん寄りやもん」

『わかる気がする……』

顔を見合わせて一緒に笑ってたら、涼太くんのお迎え。


玄関に行きかけて戻って来て、私に名刺を手渡すと

「不動産屋さんの担当の人から電話あると思うから!」

って。


涼太くんが出かけてすぐに、私もマンションを出て、いつもと違う路線に。

久しぶりの実家…だけどまぁ………お兄ちゃんとは結構連絡とってるけど。


カフェで使ってる器具を見て、メーカーや品番をメモしてたら、

「そんくらい、ラインで送ってやるのに……」

ってお兄ちゃんがにやけてる。


『顔見れて嬉しいクセに』

私もニヤニヤで返すと、

「お互い様だ!」

ってクスクス笑う。


「いい顔してんじゃん?」

コーヒー豆ももらって、仕事に行こうとカウンターから離れると、お兄ちゃんが優しい顔してる。

『でしょ?』

笑顔で返すと、

「負けないけどね〜」

って、またニヤニヤ。


『幸せそうで何よりだよ』

「それも、お互い様」

たまには顔見せろよ?って言われて頷いて、店を出ると、事務所に向かう。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年1月27日 21時

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