Someday My Prince Will Come（６） (ページ12)

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その間もずっと、唇だけじゃなく、おでこや頬、耳や瞼に触れるだけのキスを繰り返す。

『あ………今日ね、世界くんだけじゃなくて、佐藤さんと黎弥くんとも一緒にご飯行ったよ？』

恥ずかしさを少しでも紛らわそうと、何気なくラインのID交換をしたことを話すと

「え………？聞いてない…………」

って、目の色が変わった。

『ダメ………だった？』

って聞くと、少し目を瞑った後

「えぇ………。ダメ…とは言いたくない…」

って眉を下げた。

「ってかさ、いつの間に黎弥くん？ってなったの？」

同い年で、世界くんの私に対する思いを聞いて、「世界さんの大事な人は俺も大事にします！」って言ってくれた事を話すと

「あちぃ～な……アイツ」

ってニヤニヤ笑ったあとで

「しゃあなし、許可しましょう」

私にとって隼くんは別格だから、仲良しな玲於くん枠に入れておくらしい。

「問題は………大樹くんだな………」

私を膝に乗せたまま、体を離してソファーの背もたれにもたれて天井を見つめてる。

世界くんとも話した事を言ったら、

「大樹くん、Aの事、お気に入りだと思うんだよね～。
結構………侮れない…」

って言って、私を引き寄せた。