Someday My Prince Will Come（５） (ページ7)

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『なんかね……不思議なんだけど………涼太くんに会いに行くとか、そういう時…ちょっと平気なこと思い出して……』

ライブ会場の暗い通路とか……世界くんと一緒で平気なのは付き合い長いし、当たり前なんだけど…
ほぼ初対面の佐藤さんでも大丈夫だったし…

それ以外でも、実はちょっと怖いかもって場面が実はあったけど、涼太くんに会うって時はなんとかなったから……。

その事を話しながら、試してみたいなぁ……って思って……って話すと

「試すって…ダメだった時は考えてた？」

『それはさすがに考えてたよ？タクシーのアプリ、開いたまま来たし、どっちに走ったら近いかも考えてたし…。

もしもの時でも、涼太くんが帰って来てから抱きしめてくれたら大丈夫な自信はあったから…』

「抱きしめるだけでいいの？」

ってパーカーの裾から手を入れて、背中を直に触る涼太くんに

『大丈夫だったもん…』

って顔を見て睨むと「睨んでも怖くないって可愛すぎんだろ…」って笑い

「無理はするなよ？」

って背中から手を出してよしよしって頭を撫でてくれた。

『ご飯食べる？』って膝から降りて…ご飯を作りながらお兄ちゃんと梨花ちゃんの話をすると

「ねぇ……本気でここに住む？」

って。

『それこそ本気？』

「何が？本気じゃなきゃ言わないでしょ……」

キッチンカウンターからジーッと私を見てる涼太くんは、頬杖ついて真剣な顔。