Someday My Prince Will Come（５） (ページ43)

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「あ……隼、変な想像してる〜」

『え？やだ………そういう事？セクハラだぁ〜！！』

「ホント、セクハラ〜」

玲於くんと二人でふざけてたけど

「良かったぁ………」

って優しく微笑む隼くん。

「完全にって訳じゃないんだろうけど………
Aちゃんの怖いものが一つでもなくなるんなら………涼太くんにAの隣を譲った甲斐がある」

『え……』

「あぁ！色恋じゃないよ？
涼太くんが現れるまでは、確実にAちゃんの一番の友達は俺だったじゃん？」

ひまわりみたいな笑顔の隼くん。

『……過去形じゃないよ………。今でも一番の友達だよ…』

って言うと、フフって優しく笑ってから

「親族以外では、一番近くにいる自信があったけど…。
そんな幸せそうな顔見たら………その場所を涼太くんに譲ってあげて良かったなぁ～って思うよ？」

一番の友達ってポジションは、誰にも譲らないことにする！って笑いながら、頭を撫でてくれる。

『かっこいい事言ってるけど……パーカーにご飯粒がついてて台無し……』

照れ隠しでそう言うと、きっとそれもわかった上でニコニコ笑いながら、

「ホントだ〜！汚ねぇ〜！」

って。

ホントに、隼くんは温かくて………一番の友達だよ。

「あぁ～。来るかも」

『ん？』

頼んでたものをきれいに食べ終えて片付けてたら、スマホ片手に笑う隼くん。

ガチャっていきなり戸が開いて、

「ちょっと！誘えよ！」

って、不機嫌そうな涼太くんが顔を出した。