Someday My Prince Will Come（５） (ページ36)

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今日はジェネも事務所だから、隼がうるさいかもね～って笑いながら仕事に出るのを見送って……

私も事務所に向かうと、作業スペースにタンブラーが置かれてた。

「あ、それね、ジェネの小森くんが置いてったよ？」

隣の席の近藤さんが教えてくれ、タンブラーを少し開けて中を覗き込むと…

わっ……いい香り。

「何？めっちゃコーヒーのいい匂いするじゃん！」

って近藤さんが笑った後、

「小森くんもね、世界くんみたいに月島さんの事をお願いしますって俺に頭を下げてったよ？

俺の大親友なんで、変な虫がつかないように見張って下さいって！」

ってケラケラ笑い、

「世界くんといい、小森くんといい……
大事にされてるねぇ〜」

って。

『世界く…さんは……(…いけない、いけない。くん呼びはマズイよね……)

私が小学生の頃からの付き合いなので……もう身内みたいな感じですし………

小森さんも、家族ぐるみの付き合いなので……』

私の言葉に

「家族ぐるみって……大親友なんて言ってるけど、ホントは彼氏なんじゃないの？」

ってニヤリと笑うから

『あぁ……。それ、禁句です。
最初、世界さんに誤解されて…小森さん、しばらく睨まれてたらしいんです』

あの頃を思い出して笑いながら言うと

「え？そうなの？」って面白がってる。