Someday My Prince Will Come（５） (ページ25)

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制作部のスペースに行くと、前に来た時に紹介されてた近藤さんが手を上げて、私が挨拶するよりも先に

「おはよ！ごめん！すぐにＡスタに行ってくれない？」

って笑顔。

『おはようございます……えっと……
Ａスタって……どこですか…？』

「ごめん、ごめん！」

近藤さんは苦笑しながら、「案内するね？」って。

世界くんと仲良しらしい近藤さんは、前もって私の話を聞いてたらしく……

「色々知ってるつもりになってた〜！」

ってゲラゲラ笑う。

…すごい明るい人だな。

近藤さんは、世界くんと年は変わらないらして、

「俺と世界くん、趣味が一緒でさぁ～」

このＴシャツも世界くんとオソロって、羽織ってたパーカーをバッて開いて見せる。

世界くんが大好きなキャラだ。

『あ！これ、出先で注文したからって、うちの兄を受け取りにしてましたよ？』

思い出して話すと、

「そうそう！俺のもまとめて買ってくれてたやつ。友達って言ってたけど、月島さんのお兄さんだったんだよね〜？」

相変わらずニコニコ笑顔の近藤さんが、ここだよ〜って扉を開けてくれ、ここの用事が済んだら制作に顔を出すように言ってから戻って行った。