Someday My Prince Will Come（５） (ページ21)

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『え？』

「え？って………ずっとタイミング、うかがってるやん？」

全部わかってますけど？って言ってるような目で私を見てから

「顔見て話しにくいなら……ベッド行こか………？」

って手を引いて、寝室に連れてこられた。

腕の中に入れられて、髪を撫でられ……

『ん…？寝かされてる？』

「あ…ごめん、つい」

クスクス笑う涼太くんだけど、

「髪……サラサラよなぁ～」

って、髪を撫でるのはやめない。

で？何？………って聞いてきても良さそうなんだけど……何も言わずに待っててくれてる。

『仕事…決まったのはいいんだけど…』

「ん…」

優しい相槌。
髪も撫でられて、心まで穏やかになる気がする……

制作での仕事の内容や、世界くんとの話をしながら、

『家から…通うのは難しいかなぁと思って…』

毎日世界くんに送らせるわけにいかないし、ずっとタクシー使うのは、経済的に無理。
暗い中歩いて頑張るにも…距離的に心配はあるし……正直、バスは克服できる自信がない。